日米安保50年とマスコミの温度差

今の日米安保条約が取り交わされて、今日で50年。
半世紀の間、この条約のもと、日本は米国に軍事的な保護を受けながら、経済に特化した発展を遂げてきたことになる。
僕はこの安保に関して100%推進派ではなく、自国の防衛くらい自分たちでやって当たり前だというスタンスなので、「安保万歳!」とは言わないが、それでもこの条約が日本の経済発展に大きく寄与したと思っている。

本日の朝刊。
予想はしていたものの、社説にマスコミの温度差を感じた。

まずは朝日新聞。

 日本が基地を提供し、自衛隊と米軍が役割を分担して日本の防衛にあたる。憲法9条の下、日本の防衛力は抑制的なものにとどめ、日本が海外で武力行使することはない。在日米軍は日本の防衛だけでなく、抑止力としてアジア太平洋地域の安全に役立つ。
 それが変わらぬ日米安保の骨格だ。9条とのセットがもたらす安心感こそ、日米同盟への日本国民の支持の背景にあるのではないか
(中略)
 アジアの近隣諸国にも、「9条つきの日米同盟」であったがゆえに安心され、地域の安定装置として受け入れられるようになった
 アジアの姿はさらに変わっていく。日米両政府が始めた「同盟深化」の議論では、新しい協力の可能性や役割分担について、日本が主体的に提示する必要がある。米軍基地が集中する沖縄の負担軽減や密約の解明問題も避けて通れない。
 しかし、「9条も安保も」という基本的な枠組みは、国際的にも有用であり続けるだろう


もともと左翼的な新聞だし、朝日の9条堅持のスタンスに改めて驚くことでもない。
朝日の言う安定装置は、視点が近隣諸国に偏り過ぎていて、「近隣諸国が安心で良い!って言ってるんだから、いいじゃん。」という風に聞こえる。
その傍らで、中国は核を持ち、軍事予算を毎年2ケタ増させながら、軍事大国の道をひたすら走り続け、韓国も軍を持ち、反日世論を形成しながら、日本国境を脅かし続けている。
日本だけはお人好し国家で、集団的自衛権すら認められず、自衛隊は丸腰で海外派遣される現状。
9条と安保のセットが国際的に有用であるどころか、「日本という国は、攻められたとしても、出て行って反撃しません、仮にテロされたって、出かけて行って報復なんてしませんよ。全部アメリカさんにお任せで~す!」と言っているのと等しく、国際的な感覚で理解されるほうが難しいんじゃないだろうか。
何せ、かの永世中立国、スイスだって、国軍を持っているんだから。

一方、読売は少ーしだけ踏み込んだ。

 日米同盟は本来、経済交渉にありがちな、片方が得をすればもう一方が損をするゼロサムの関係ではなく、双方が得をするプラスサムの関係であるべきだ。
 中長期的な課題には、集団的自衛権の行使を可能にするための政府の憲法解釈見直しや、自衛隊の海外派遣に関する恒久法の制定、武器使用権限の拡大がある。
 日本が、こうした問題に正面から取り組み、その国力にふさわしい国際的な役割を担うことが、日米同盟の深化には欠かせない


改憲と言わずに憲法解釈の見直しと、オブラートに包んだような表現に少々違和感を覚えるものの、日米同盟のあり方について、朝日と比較すると面白い。

日本には、条約を破棄されて戦争に巻き込まれたり、侵略されたりした歴史が存在する。
今、米国がこの条約を破棄して、日本を飛び越えて中国と手を組むというのは現実的ではないと思う。
しかし、国民を守るのは国家の義務とするなら、そろそろこの9条の呪縛から解放されて、国力にふさわしい真っ当な国防軍を形成して然るべきではないだろうか。

朝日の論調は、自虐史観にまみれた平和ボケ国民を増産する以外に、何も生まないように思う。
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by yu_koku | 2010-01-19 20:12 | 政治